*私たち医療従事者は健康格差対策の味方か?敵か? 講演動画を公開*

西岡大輔.私たちは健康格差対策の味方か?敵か?ー日本プライマリ・ケア連合学会 第17回若手医師のための家庭医療学冬期セミナー全体講演ー2022年2月5日

医療現場で出会う人々の困難や、医療従事者としての接し方に疑問を持ったことをきっかけに、社会福祉の学びを始めた私に話せる範囲のことをまとめました。
総合診療に関わる方を対象としていますが、一般の方も視聴者にいらっしゃったとのことで説明が細かい所もあるかもしれません。また、与えられた時間に対してリクエストされた内容を盛り込み過ぎ、早口になってしまいました。私の言動にも「無意識の差別」があるなぁと振り返り感じています。

内容を簡単にまとめると、

・人々の健康には、その人の社会背景が影響します(健康の社会的決定要因)(Marmot, et al., 2008)

・その人の社会背景による困難は、医療へのアクセスにも複数の障壁を生じます(Levesque, et al., 2013)
→私たちの目の前に現れる患者さんは数多くの障壁を乗り越える力を発揮できた「すごい」人です
→その能力(ストレングス)を尊重し、社会背景に配慮した診療姿勢が重要です。

・ときに私たちが(私たちの価値観で)”Difficult”と感じるほど、その人は困難を抱えています
→その人への無理解、無意識の差別への気づきのきっかけになります!

・医療従事者には無意識的な差別(implicit bias)があり(FitzGerald, et al., 2017)、
ある困難を抱えやすい人々に対するスティグマの発生源になります(Browne, et al.,2013)

・人々の自己肯定感や社会活動を減少させるきっかけを作り、医療アクセスを妨げてしまいます
→その人の能力、パワーを奪ってしまいます(Lister, 2014)
→私たちは社会的な背景要因による健康格差に寄与してしまっているかもしれません。

 

医療に関わる方、医学領域を学ぶ方へ

・医療従事者に内在している差別(Implicit bias)に自覚的になりましょう。

・私たちは、さまざまな学問から学び、その人の理解にことができるはずです!


ぜひご感想をお待ちしています!!

西岡 大輔(にしおか だいすけ)

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