【地域新聞連載】家で血圧を測りましょう!~白衣高血圧、知っていますか?~

美山町宮島振興会 情報誌「あしおと」203号連載記事

「家で血圧を測りましょう!~白衣高血圧、知っていますか?~」

「健診で血圧が180もあって、要医療になりました」「たまたま医者にかかったら血圧が200を超えていて、薬が必要!と言われました」こんな経験から、病院通いが始まった人はいませんか?ところが、自宅で血圧を測ってみると120しかなく、本当に薬を飲まなきゃいけないのかしら・・・?と思う人もいるでしょう。

健診や病院でいつもより血圧が上がってしまうのは「白衣高血圧」という現象です。権威ある白衣を前に無意識に緊張し、血圧が高くなってしまうのですね。診察室で高血圧と診断される人の約2割が白衣高血圧で、ホンモノの高血圧ではないという研究もあります。診察室での血圧は、一部の人には当てにならず、それだけを頼りに薬の量を決めると、家で血圧が低くなりすぎてしまうおそれもあるので注意が必要です。その一方で、白衣高血圧がある人はない人と比べて将来の心臓病や脳卒中のリスクを高めてしまうことも知られています。

あなたは白衣高血圧?本物の高血圧?その違いを明らかにできるのが「家庭血圧」です。家でリラックスしているときに、血圧を測り記録してみましょう。不思議なことに、家で血圧を測るようになったら、血圧が低くなったというような報告もあります。ぜひその記録を一緒に、診療所に受診してくださいね。もしかしたら薬を減らせる場合もあるかもしれません。