【記事】「福祉医療協会ニュース」に掲載されました

第33回全国福祉医療施設大会にて行われた「暮らしと地域を支える福祉医療実践~社会的処方と見せる化の観点から~」シンポジウムについて、「福祉医療協会ニュース」に掲載されました。

シンポジウムでは、生活困窮、孤立・孤独といった社会課題が深刻化している現在、臨床データの観点から福祉医療施設の担うべき役割や、今後期待されることについてを討議しました。

その中で、西岡はデータから見る無料低額診療事業について報告しました。生活に困窮している人ほど、データとして表現されにくい現状があります。無料低額診療事業を利用する方は、医療を必要とするが生活保護等の他制度による支援を受けていない生活困窮者の方たちの代表となりうる存在であると考え、医療機関でのデータ収集をこれまで進めてきました。その結果の一部を紹介しました。

医療を必要とする生活困窮者への政策を立案する資料が、現状ではまだまだ不足していますが、無料低額診療事業の利用者のデータは、そのような人たちを可視化し、その実態の理解を促すアクションをすることで、支援が不足していることと、福祉医療施設がどのような貢献をしているのかを対外的にアピールできるチャンスにもなります。

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西岡 大輔(にしおか だいすけ)