NEW!【論文】生活保護利用世帯における食費・内訳の推移を検討した論文が公開されました

堀川千嘉,村山伸子,太田亜里美,坂本達昭,小林知末,西岡大輔.生活保護利用世帯における家計収支から見た5年間の食料支出状況の検討.栄養学雑誌.2024;82(6):181-196.

新潟県立大学の堀川先生、村山先生にお声かけいただき、最終著者に加えていただきました。政府統計のひとつである社会保障生計調査のデータを活用して、2017年から2021年にかけて、生活保護利用世帯の家計支出がどのように変化したかを特に食料支出に注目して分析したものです。

世帯の状況によって、結果には差異があるのですが、コロナ禍では穀類・外食支出が減少し、一方で(特に)菓子類の支出が増えたことがわかりました。個別の世帯や利用者に対する栄養教育も重要ですが、菓子パンなど手に入りやすい菓子類の食材が利用者の健康に良い方向に働くように社会全体で設計していくことも重要だということが示唆されました。

近々オンラインでも公開されると思いますので、関心のある方はぜひご覧ください。

西岡 大輔(にしおか だいすけ)