南丹市国民健康保険美山林健センター診療所の待合室を活用した第1回サロンが無事に終了しました。
美山にゆかりのある歯科衛生士の方にお越しいただいて、歯の健康を保つ秘訣やできることを実演などしながらお話していただきました!受診予定の患者さん以外の多くの方にもご参加いただいて、地域に開かれた診療所になるための第一歩になったかなと思っています。
診療所で地域住民向けのサロンを作ろうと思ったのは、医療機関の待合室が地域の多くの人が集まる”通いの場”であると捉え直すきっかけを地域の方にいただいたことです。
ある患者さんが、住民主体の通いの場で行われている筋トレ教室などがなくなってしまうことを非常に残念そうに診察室で私に語ったエピソードがひとつの着想のきっかけです。地域のサロン活動は担い手の不足・高齢化、予算の関係から縮小していく一方で、医療機関なら持続可能な健康サロンができて、地域住民のみなさんのニーズをより反映できるのではと感じました。また、私が大切にしているのは、人々の健康な暮らしの権利の保障です。人々が診療所を受診するためにはたくさんの障壁があります。子どもも、高齢者も、男性も、女性も、受診にサポートが必要な人も、どんな困難を抱えている人であっても、医療に受診したいと思ったときにその障壁が低くなるよう、私と診療所の雰囲気を地域に開示して、受診のハードルを下げたいと願っていました。
コロナ禍で通いの場などが軒並み中止に追いやられる中、医療機関の待合室には人がたくさんいました。私たちの診療所の待合室は、受診日が重なると同窓会の場になるようなこともよくあります。医療機関を「通いの場」として捉え直すことで、ここを起点に特に健康に特化した住民との協働の場、健康増進の場にできればと思って開催しました。
診療所サロンの会場は畳の部屋(待合室)です。これからも月1回、毎月多様なメニューを準備しています。たとえば近くの大学の「あはき師」の先生や学生さんに鍼灸やマッサージのことを。南丹市のリハビリテーションのセラピスト・保健師・栄養士などにもお話いただくチャンスを作りたいと思っています。順調に進めば、地域の患者さんにも講師役を担っていただいたり、他にも医療系学生の地域医療実習、小中学生の職場体験など、門戸を広げていきたいと思っています!
まだまだ歩み始めた診療所サロンですが、これからもご理解・ご支援の程、どうぞよろしくお願いいたします◡̈*✧ 写真はご参加くださった方にご提供いただきました。ありがとうございました!