NEW!【講演】日本公衆衛生学会で管理栄養士を対象にした講演を行いました

行政に勤める管理栄養士を対象に、公衆衛生専門管理栄養士という資格が創設されました。その専門研修のひとつの講義を担当しています。その講義が、日本公衆衛生学会の教育講演として開催されました。

行政の保健活動や栄養指導など、さまざまな健康支援の現場で直面しうる「生活困窮と健康・栄養格差」の実態を紹介し、支援現場で役に立つであろう知識や実践について話しました。以下抄録の一部を公開します。

“健康で文化的な生活はすべての人に保障されるべき普遍的権利であり、「衣食住」に象徴される基本的生活要件の充足はその基盤をなすものである。中でも「食」は、栄養摂取やエネルギー確保にとどまらず、食品の多様性、文化的背景、他者との関係性を含む多層的・社会的営みである。しかしながら、そのような普遍的権利を行使することが難しい集団が存在している。その集団の一つに本研修で取り上げる生活困窮者が挙げられる。本研修の目的は、生活困窮とはどのような概念で、栄養や食にどのように影響をもたらすのか、そして私たちにどのようなアプローチが可能かということを学ぶことである。”

本研修は講義と会場参加者による個人ワークを中心に行われ、オンデマンド研修で講義内容を追随できるようになっている。講義は以下の4つのパートから構成され、多くの方にご参加いただき、学び合いの機会となりました。
1. 生活困窮者とは?
2. 生活困窮者における健康・栄養の実態
3. 生活困窮による健康・栄養格差のメカニズム
4. 生活困窮による健康・栄養格差へのアプローチ

当日は共同研究している豊中市のデータも一部紹介しました。

当日の資料はこちらから少しご覧いただけます!

西岡 大輔(にしおか だいすけ)