私が研究するとき、心がけていることがあります。
それは、研究成果がきちんと現場で活用されるものであること、です。
先日、大学院時代からともに研究を続けてきた仲間との共著論文が公開されました。
生活保護に関わる研究者として、福祉事務所での支援の現場を見学し、担当者から話を聴き、
福祉事務所における疑問や課題を解決できるような研究を進めてきました。
この学びが、私の社会福祉士としての生涯の学びに繋がっています。
本論文も、必須事業化された福祉事務所による生活保護利用者の健康管理支援に関して、
全国各地の福祉事務所の支援者の期待や懸念、課題を現場目線で収集しました。
福祉の学びを修めてきた人をはじめ、保健医療以外の分野で勤める行政職員にとって、
「健康支援」にはどのような意義があり、どのような困難を感じるのか?
国の事業としての実施にあたり、現場にはどのような課題があるのか?など、
現場の語りが詰まった内容になりました。
上野 恵子, 西岡 大輔, 近藤 尚己. 生活保護受給者への健康管理支援事業に対する福祉事務所の期待と課題認識:福祉事務所への質問紙およびヒアリング調査結果より. 日本公衆衛生雑誌. (早期公開)
生活保護受給者への健康管理支援事業に対する福祉事務所の期待と課題認識:福祉事務所への質問紙およびヒアリング調査結果より
J-STAGE
今後も、現場の皆さんから教わりながら、その疑問に答えられるような研究を進めていきます!
西岡大輔(にしおか だいすけ)