年に2日間、江戸川学園おおたかの森専門学校(EDOSEN)の心理・社会福祉学科の1年生の講義を担当しています。EDOSENは私が社会福祉を学んだ学校で、自分を形作ってくれた恩師に出会ったかけがえのない場所です。担当科目は、「医学概論」。ソーシャルワーカーを目指す学生が15コマ(!)で医学の概論を学ぶものです。
講義では、「社会福祉を学ぶ学生がなぜ医学を学ぶのか?」という問いかけから必ず始めます。写真は、学生さんたちが自発的に出してくれた意見を中心に黒板に記載したものです。幅広い視点から意見を出してくれました。とても優秀な学生さんたちです。
ここから、社会福祉を学ぶ学生として、医学を学ぶ目標を共有し、各単元に入っていきます。たとえば、健康の定義とは?生活習慣病とは?どのような生活習慣が悪い?生活習慣は指導で変えられるのか?なぜその生活習慣が生じているのか?と順に深めていきます。
単に医学全体を凝縮・抜粋して教えるのではなく、医学の視点と社会福祉の視点の違い、医学の勉強を通じて見えてくる自分達のアイデンティティといったものを理解してもらえるように努めています。
西岡 大輔 (にしおか だいすけ)