日本プライマリ・ケア連合学会の冬期セミナーの全体講演
「日本の今、総合診療のミライ ー不確実な時代に、総合診療医は何を診るかー」で講演しました。
私たちの健康は、個人の努力では対応することが難しいような、社会の要因からも影響を受けています。それらの社会的な要因によって生じる健康の格差への対応が求められるようになってきています。人々の健康をまもる専門職である私たちは、その健康格差対策の味方なのか?敵なのか?を視聴者の方と一緒に考えました。
特に、私が医学、社会福祉学、疫学、経済学、心理学など多分野の学問から教えてもらったことをお伝えしました。
・人々が医療機関へと受診するまでには多くの障壁があること
・その障壁を乗り越えるために、人々はたくさんの能力を発揮してきていること
・つまり目の前に現れた患者さんは、さまざまな障壁を乗り越える力を発揮してきた人であること
・そのような人を医療従事者の価値観による(無意識的な)差別・偏見で傷つけ、医療から遠ざけてしまうことがあること
・すると人々の受診への障壁が高くなり、私たちの(無意識的な)言動が結果として健康の格差を助長してしまうこと
・内在する差別に自覚的になることで、私たち医療従事者が見えていない、人々にとっての医療への障壁が下がること
などなど
ライブでは200名以上の方々に聴いていただき、後日オンデマンド配信される予定のようです。
私の話の部分だけでも、みなさまに後日配信できるようにしますので、ご関心のある方はぜひ◡̈*✧。
全国各地からのご招待も喜んでお引き受けします!☻
企画に関わり私を招待してくださったスタッフの皆様、どうもありがとうございました!
おつかれさまでした☻
西岡大輔(にしおか だいすけ)