生活保護

出版

これまでの連載から考える健康管理支援事業におけるケースワーカーの役割

生活保護の利用者に限った話ではないですが、健診やワクチン等の予防行動も含め、人々が保健医療機関を受診するまでには数々の障壁があることが知られています(Levesque JF, et al. Int J Equity Health. 2013; Nishioka D. BJGP Open. 2022)。障壁は5つあり、それぞれを具体的に紹介していきます(過去のエントリーでも簡単に紹介したことがあります)。
出版

日々のケースワークは健康支援につながっている

「貧困」の状態は、物や金銭がないことのみを示すのではありません。その人が社会の中で排除されていることや、権利を行使できない状態や声をあげることが難しい状態も貧困の概念に含まれます。生活保護利用者では、複合的な困窮や困難、社会からの排除を経験して、今に至っていることを踏まえることが重要になります。
ソーシャルワーク

*コロナ禍における社会福祉制度利用者の健康度の変化に関する論文が公開されました*

無料低額診療事業&生活保護を利用する患者集団の精神的健康度が、コロナ禍で低下していることを、京都市の1つの診療所の患者調査から示した論文です。一方で、社会福祉制度を利用しない患者集団の精神的な健康度は低下していませんでした。
出版

多次元的な貧困と健康支援

貧困は、経済的な困窮にとどまりません。生活に困窮する人は、食料・衣服等健康な生活の為に必要なものが不足するだけでなく、対人交流や社会活動への参加も困難となり、社会関係から排除されます。