2023年6月17日(土)~18日(日)、東京で日本医療ソーシャルワーカー協会全国大会・日本医療社会事業学会が開催されました。日本医療ソーシャルワーカー協会は、医療機関で働くソーシャルワーカーの専門職団体です。
その中で日本プライマリ・ケア連合学会との協賛でシンポジウムが開催されました。
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「プライマリ・ケア医とソーシャルワーカーとの連携から広がる地域実践」と題して、プライマリ・ケア医2名、医療ソーシャルワーカー2名がシンポジストとしてお話しました。
その中で、西岡は「プライマリ・ケアと医療ソーシャルワークは親和性が高く、役割が重なる」一方、「医療ソーシャルワーカーだからこそできて、医師には難しいことが多々ある」ことを話しました。
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プライマリ・ケア医は、患者の健康ニーズの大部分に対処し、患者と継続的なパートナーシップを築き、家族および地域という枠組みの中で医療を提供します。医療ソーシャルワーカーは、患者の生活を援助するために、多方面からアセスメントを行い、他職種への働きかけだけでなく、患者をとりまく人々やその関係性にも注目しアプローチします。
プライマリ・ケアとソーシャルワークは駆使している対人援助技術は異なりますが、その実践の基盤となる理論は重なっています。地域住民の健康の権利を守るためのケアの提供者として、お互いの武器を存分に発揮できるよう相互理解していくことが大切であること、プライマリ・ケアにはソーシャルワークが必要であること、また反対にソーシャルワークにとってもプライマリ・ケアが必要な存在でありたいということを伝えてきました。
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今回のシンポジウムのようにお互いの実践を知る機会が増えることで、より一層保健医療と福祉の協働が深まることを期待しています☻
西岡 大輔(にしおか だいすけ)