【地域新聞連載】気になる足の”むくみ”


美山町宮島振興会 情報誌「あしおと」204号連載記事

「気になる足の”むくみ”」

本日は”むくみ”のお話です。女性や高齢の方は、”むくみ”で悩んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。医学的には浮腫(ふしゅ)といいます。ここでは、「病的」な浮腫の見分け方をご紹介します。

まず人間には、浮腫が発生しやすい時間・部位があります。それは夕方、ひざから下に出現します。これには重力が影響していて、最も地面に近いところに1日の終わりがけに浮腫が見られやすくなるのです。もうひとつの人間の重要な特徴は、浮腫は体の左側に出やすいことです。これは心臓や血管の構造により、人の血液が左側の方が渋滞しやすいためです。

ここから医学的に気になる浮腫を考えることができます。上記に合致しない、顔にできる浮腫、腕にできる浮腫、右足だけの浮腫、朝にも残っている浮腫、これらは病気のサインであることが多いです。心当たりがあるときはぜひご相談してくださいね。

※7月より診療体制が変わりました。私は、金曜午前は在宅医療、午後は林健センター診療所、夕方は南丹みやま診療所で夜診の外来(隔週)を担当することになりました。美山で必要とする人に医療を届けられるように、私にできることを少しずつですが頑張っていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。