「実践!SDH診療」セミナーを開催しました

日本プライマリ・ケア連合学会の秋季生涯教育セミナー(2023年9月23日)で、「実践!SDH診療」の書籍を題材にしたセミナーを開催しました。

「実践!SDH診療」を紹介している記事はこちら

私たちの健康は社会的な要因の影響を受けています。これらを健康の社会的決定要因・社会的な健康規定因子(Social Determinants of Health: SDH)と呼び、その理解と対応が医療機関、とくにプライマリ・ケア部門に求められています。では、私たちに何ができるでしょうか。

セミナー前半では、事前配布資料に基づき、SDHの考え方とアプローチ技法を概説しました。

後半は書籍の中から、「貧困」「外国籍」「男性」「女性」「障害」「都会」「へき地」といった社会的要因が個人の健康に影響したと考えられる事例から、医療者にどのような実践ができるかのグループワークを行い、ディスカッション内容を共有し、理解を深めました。

著者・講師のひとりとして、以下の点を大切にお伝えしました。

・SDH診療を進める際には、どうしても「できていない」ことに注目しやすくなってしまうが、視点を変えれば強みになることがたくさんあるということ
・ひとりひとりのケースへの対応を検討することが多いが、それを通じて把握される地域課題に対して理解を深めてアクションを起こすことで、制度等のマクロレベルの変革につながっていくこと

西岡 大輔(にしおか だいすけ)